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キッチン収納を選ぶならシステム派?造作派?

キッチン収納

リノベーションの際に、キッチンとセットで考えるものにキッチン収納があります。キッチンと同様、選び方次第で使いやすさや収納量、インテリアに大きく影響を与えるので、妥協できない点です。
キッチン収納を設置するにあたって、いくつかの選択肢があります。どんな選択肢があるのか、また自分の家の条件に合うキッチン収納を選ぶポイントについてご紹介したいと思います。

キッチン収納の選択肢には何がある?

食器棚と言えば、家具屋さんで購入するイメージがあるかもしれませんが、リフォームやリノベーションとなると、少し選択肢の幅を広げて検討することが出来ます。どんな選択肢があるのでしょうか?

■キッチンメーカーのシステム収納

クリナップやTOTO、リクシル、パナソニックなど、キッチンを扱っているメーカーには、規格化されたシステム収納があります。
多くの場合、キッチンのグレードやデザインに合わせてラインナップが揃っており、幅は450mmから3,000mm程、奥行き450mm~600mm程のサイズを扱っています。使う用途やデザイン、スペースに合わせて、組み合わせて設置することが可能です。

■オリジナルデザインに造作

オリジナルでデザインやサイズをプランニングして造り付けの収納を設置する、造作という方法もあります。
造作する場合は、自分で、もしくはデザイナーにデザインしてもらった通り、内装を作る大工さんに現場で作りながら仕上げてもらうことも出来ますし、あらかじめ家具職人に収納家具を作ってもらって搬入し、設置してもらうという方法もあります。

■市販の家具

家具屋さんで、市販のカップボードや収納棚を購入して置くことも出来ます。キッチンを作っている大手家具屋も増えており、メーカーのようなシステムキッチン収納を購入できる店舗もあります。また、ネットのみで販売しているショップもあり、市販の家具だけでも選択肢は豊富です。
さらに、今まで使っていた市販の食器棚をリノベーションで一新される内装に合わせて、愛着のある家具を塗装したりサイズを調整したり、リペアして使うことも出来ますし、枠や棚を生かして、カウンターを取り付けたりパントリールームに、はめ込んで使ったりすることも出来るかもしれません。

自分の家に合うキッチン収納選びのヒント

主な3つの選択肢から、自分の家に合うキッチン収納を選ぶにはどうすれば良いでしょうか?ヒントとなるポイントを確認してみましょう。

■安さで選ぶなら?

●メーカーシステム収納:△

選んだキッチンのグレードに合わせて価格帯は変わりますが、比較的高く、数十万円するものが一般的です。オプション方式となっているメーカーが多いので、組み合わせによって価格を抑えることは可能ですが、反対に、扉の種類や取手、設備などオプションを加えるごとに価格が上がってしまう可能性があります。
ただし、時期やリフォーム業者によって、価格を安くしているメーカーもあるので、キッチンとセットで価格を抑えられないか相談してみると安く手に入れることが出来るかもしれません。

●造作収納:〇

自分でデザインを考えられるということは、値段も設定して作ることが出来るということです。そのため予算内での作成が可能です。しかし、造作家具を家具職人に作ってもらうと、最も高くなってしまう危険性はあります。造作で価格を抑えたいのであれば、大工さんに現場で作ってもらうようにして、内装材と同じ材料を使うことで、無駄が減り比較的安く造作出来ます。また、扉を付けたり、ガラスが入ることで高くなったりするので、価格優先であれば、オープン棚にして、現場で塗装仕上げにしてもらうことがポイントです。

●市販の家具:◎

低価格設定の家具も多く、ピンキリで選択肢が豊富なので、サイズによっては数万円程度で購入可能です。しかし、安さならではの品質や、サイズ感、収納力というデメリットも意識しておかなければ、せっかく内装にこだわっても、キッチン収納のせいで高級感が台無しになったり、寿命が短く買い替える必要が出て、長い目で考えると高くついてしまったりするという場合もあります。

■デザイン性で選ぶなら?

●メーカーシステム収納:〇

システム収納であれば、キッチンと同じ素材やデザインのものを選ぶことが出来ます。そのため、台所のインテリアがちぐはぐにならず、トータルコーディネートされた空間になります。
しかし、リフォームやリノベーションの際には、現在のスペースに合った規格サイズがあるとは限らないので、デッドスペースが出来る可能性もあります。

●造作収納:◎

デザイン、サイズ感共にこだわることが可能です。奥行きのある冷蔵庫と面を揃えることが出来てスッキリまとまりますし、ダイニングやリビングと内装を揃えることが出来るので、こだわりのインテリアを壊すことがありません。
しかし、システムキッチンのデザインやパネルによっては合わせることが出来ない場合もあるので、キッチンを選ぶ際に、部屋のインテリアや収納のデザインなど部屋全体で考えるようにしましょう。

●市販の家具:〇

デザインは豊富なので、お気に入りの食器棚を見つけることが出来るかもしれません。しかし、内装やキッチンに合わせるために探さなければいけないというデメリットもあり得ます。

■収納力で選ぶなら?

●メーカーシステム収納:〇

システムキッチンそのものに収納力があるものが増えており、さらにカップボードや背面収納となると、大容量収納を期待できます。
ただ、メーカーが作っている規格デザインは、統計的な使い方をもとに引出の場所やスペースが決められているので、自分のキッチンの使い方、収納したいものには合わず、無駄なスペースが出来るという可能性もあります。

●造作収納:◎

デザインと同様、自分の食器の量や家電のサイズ、使い勝手に合わせて収納棚の数やスペースを確保することができ、無駄がありません。

●市販の家具:〇

大容量収納に特化したデザインを探す必要があります。可動棚タイプの家具や、天井までの高さがあるタイプなどを探すと良いでしょう。

まとめ

リノベーションの際の、キッチン収納の選択肢には、キッチンメーカーのシステム収納をキッチンと合わせて選ぶ方法、オリジナルデザインを家具職人や大工さんに造作してもらう方法、市販の家具を購入する方法があります。リフォームやリノベーションならではの、キッチン収納選びの選択肢やメリット・デメリットがあります。
収納を単品で考えるのではなく、部屋やキッチンとのバランスを見て選択肢を最大限に活用してお気に入りの家に合ったキッチン収納を見つけてください。

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